あしがら荘入口〜P669m〜屏風岩山〜P965m〜大滝キャンプ場 1051.6m
【日時】
2005年10月1日(土) 単独  晴れ         地 図
自宅4時〜茅ヶ崎駅4:42〜本厚木〜新松田駅5:55〜あしがら荘入口ハイツ&ヴィラなかがわバス停7:00〜笹子沢左岸 鉄梯子7:25〜稜線7:45〜大滝キャンプ場分岐9:20〜屏風岩山9:50 10:50〜大滝キャンプ分岐〜林道〜大滝橋バス停12:3013:07〜谷峨駅13:4014:02〜国府津駅14:3514:39〜茅ヶ崎駅14:59〜自宅15:30
【コース】
【参考図書】 *2万5千分の1地形図 「中川」
         *HPようこそ山へ   「P755−世附権現山ー二本杉峠ー地蔵平ー屏風岩山」   
         *HP俺の山紀行   「二本杉峠〜屏風岩山
         *HPマシラの部屋   「笹子沢(左俣)」
  
 
西丹沢、 中川川と世附川大又沢に挟まれ、畦ヶ丸から南に続く稜線に屏風岩山があります。この山へは、エアリアマップでは、二本杉峠と大滝峠から赤点線の登山道(難路)があります。
 また、山頂から、中川側に2本の尾根が下っています。今回はその尾根に行ってみました。
  2つの尾根上には、しっかりした仕事道があり、迷うことはないと思います。特に大滝キャンプ場に下る尾根には、危険な箇所にはトラロープが設置されています。
しかし、尾根の取り付きや尾根から下る位置がわかりにくいため、注意が必要です。
コース中一切道標はありません。読図により現在位置を想定し、適切なルート選択が必要です。
【概要】
新松田駅5時55発の西丹沢行きバスの乗客は、私を含め4名、釣り人、終点で降りる単独の女性登山者、玄倉で降りたウエストポーチの方でした。

「あしがら荘入口 ハイツ&ヴィラなかがわ」バス停でおり、靴の紐を締めなおし、軽くストレッチして出発です。

まずは、バス停のそばにある笹子沢バンガローの看板に案内され進みます。
バンガローを過ぎ橋を渡って、笹子沢に沿って新しい道路を歩きます。

堰堤を2つ確認したところで真新しい道路は終わります。

終点の先では現在堰堤工事が行われています。

その工事現場を越し、左岸の林の中に道があります。

3つ目の堰堤を過ぎた先の左岸に、鹿柵を越える朱色の鉄梯子があります。
マシラさんのHP(笹子沢左俣)のルポに掲載されている沢

の地図にある、イデイリ沢と笹子沢の中間尾根に上がる仕

事道です。

梯子を越えた植林地内に、しっかりした仕事道があります。  木がまだ小さいためにやや背を低くして歩きます。
途中でもう一度梯子で柵を越え、尾根の上に出た場所で、仕事道は鹿柵にT字でぶつかります。

そのまま鹿柵の左側に沿って上り、途中に右手の柵を越える梯子がありますが、越えずにそのまま鹿

柵に沿って進みました。
標高580m(地図読み高度)で尾根が分岐する場所で、鹿柵を越えるため、木が両側から柵に立てかけられています。

バラセンで怪我をしないように慎重に越えます。

鹿柵を越えた先の尾根が右に折れてるので、標高580m地点に間違いないと思います。
 
手前にあった木がかぶったいる梯子を、越えるのが正解だったようです。
柵を越えた先には、植林地の中にしっかりした仕事道が尾根の上を通っています。

P669地点は、尾根の左側に道があり、意識して捜さないと通過してしまいます。

P669には測量の基準点らしき石標がありました。

植林地の中に三椏が群集する場所が出てきます。
きっと春にはきれいないい場所です。
尾根の左側に、木の間から世附権現山がきれいに見えます。

尾根の右側は桧洞丸。手前の尾根は石棚山から箒沢に下る尾根でしょうか?

弥七沢ノ頭からヤブ沢ノ頭に登る尾根はどこだ?

桧洞は丹沢で一番大きくどっしりした山です。

「丹沢今昔」の本に載っている、昔の桧洞山頂の写真(昭和29年)は、うっそうとした原生林に覆われており、ブナが枯れ明るい感じの今の山頂とはだいぶ違います。
植林地の中を黙々と登ると、道が右にトラバースして、標高900m位の位置で鹿柵にぶつかり、柵に沿った登りになります。

鹿柵にぶっかった位置から柵に沿って下るとP666を経て畑へ出る尾根のように見えました。

ここを登り切った先がP965を通り大滝キャンプ場に下る尾根の分岐です。

しっかりした踏み後があることを確認し、東峰に向かいます。

途中の崩壊地から、富士山がきれいに見えました。

新しい鹿柵の間を貫け、柵に囲まれた東峰に着きます。

峰ではなく尾根の分岐点のような場所です。

山頂は少し下り、5分位登り返します。

約3時間かかり9時50分。屏風岩山に着きました。

山頂は、中川側が植林地、大又沢側は自然林。
中川方面に少し展望が開けています。

山頂だけを目的に登った場合は、少し物足りない感じの山頂ですが、 訪れる人が少なく静かです。

まだ10時前で、お腹がすいていませんが、おにぎりとパンを食べて、大滝橋13時のバスには十分な時間があるので、1時間の休憩を取りました。

大滝峠方面から独りの登山者が上がって来られました。

地図読みの練習で私と同じく大滝キャンプ場への尾根を下るとのことです。

大滝キャンプ場への尾根は、平塚昌人さんの「山岳地形と読図」と言う本に、避難小屋〜大滝峠〜屏風岩山〜大滝キャンプ場として紹介されているそうです。
10時50分発。
東峰を右折し、笹子沢への道とも別れ、まっすぐに大滝キャンプ場への尾根に入りました。

しっかりした踏み後が付いています。

途中の鹿柵から畦ヶ丸です。(右写真)
しばらくは、なだらかに下ります。
P965は確認できませんでしたが、それらしき場所を過ぎ、しばらくして急な下りとなります。

急な箇所にはトラロープが張られています。

それ以降は、木が多く現在位置が確認できる支尾根は無く、傾斜・方向・尾根の広い狭いで確認するしかなく、
確信を持てるものはありません。
しかし、道は明確で問題はありません。

尾根の右側にあるP666と同じ高さまで下ると、ゆるやかになり、右側に鹿柵が現れます。

      尾根から下る場所
標高P650の手前と思われる位置から、仕事道を進むに

は、左の写真の杭の位置から5m先で左折し、尾根と別れ植林地に入ります。

植林地の急斜面をジグザグに下ります。

よく踏まれた道から、沢の音が聞こえるようになると、さらに勾配がきつくなります。

、危険な場所には、トラロープが沢山張ってあります。  林道への出口はさらに急です。

入口は、鉄板と水色のリボンが目印です。入口の左側に小さな堰堤がある場所です。
林道を10分歩き大滝橋バス停に着きました。

13時7分のバスまでには、30分あったので、キャンプ場まで降りて、ビールを2本買いました。


あとがき

屏風岩山は、大杉山の途中にある馬草山から、山頂より派生する尾根をみて考えていた場所です。

s-okさん、M−Kさん、マシラさんのHPのルポを参考に計画し、登ることができました。どうもありがとうございました。

GPSを忘れたため真剣に地図を見ました。GPSがあれば位置の確認、尾根であれば標高から位置の想定もできます。

便利なGPSを持っていると地図を見るのがおろそかになります。

しかし、GPSは電池切れ、故障、低温、ヤブ等では使用できません。

今回はGPSを忘れ、「基本は地形図」であることを再確認しました。

これからは、「基本は地形図」を忘れずに山でたくさん地図を見て地図感覚を磨こう。


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