世附山 大栂山

M−Kさん・AYさん・花立小僧さんとのコラボ山行




大栂から富士見峠に向かう尾根のブナ林(後ろ姿はAYさん)

【日 時】 2009年2月8日(日)  M−Kさん・AYさん  花立小僧さん  晴れ   
【コース】

世附ゲート7:30〜法行橋 8:37 〜 第2法行橋 9:35 9:40 〜 織戸峠への分岐 10:30 10:40 〜 織戸峠 10:55
11:00 〜 大栂山 12:40 13:10  〜 富士見峠 14:30 〜 法行林道 16:20 〜 世附ゲート 17:20

【資 料】

25000分の1 「御正体山」「中川」

【始めに】 HP「俺の山紀行」のM−Kさんが今回の山を募集しておられましたので、厚かましく参加を申し出て、連れていってもらいました。
今回は、AYさん・花立小僧さんにお会いすることが出来、大変楽しく山に登ることができました。

法行沢でひねった足首を、再度下りでもひねってしまい、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
また、やさしい対応とゆっくり歩いていただきありがとうございました。M−Kさん・AYさん・花立小僧さん大変お世話になりました。
また、何時かご一緒できたらうれしいです。

(注意)
全区間道標等は一切ありません。地形図(国土地理院2万5千分の1)を読図の上
地形と照合し、適切なルート選択が必要です。特に下りルートして利用する場合は、
尾根が複雑に分岐しますので、読図力は不可欠です。



GPS軌道

カシミール3DとハンディGPSを使用して作成した「GPS軌跡」のページです。
軌道が切れたり飛んだりしていますが、修正してありません。
そのような場所は、衛星の電波を受信できない杉林のような場所です。
また、軌道は、1分隔で記録しております。
また、画面の大きさに合わせて縮小していますので、縮尺は正確ではありません。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使、第519号)」



1、「神様的な存在の測量技士の悲しく切ない」話

佐藤芝明著「丹沢・桂秋山域の山の神々」を読んでいると、「大又沢の山神」項に、導水路工事に関わった「神様的な存在の測量技士の悲しく切ない」話が書かれていました。

(以下引用)

「古老は、法行沢が大又沢本流に出会う「法行橋」の下に墓石のあることを知っているか、と私に質問した。私は記憶があいまいであると答えた。「あの事件は東電が落合発電所建設中の時だった」と古老は早口に語ったのである。西丹沢の地図を見ると、三保ダムの近くにある落合発電所に向って集まってくる送水トンネルを示す点線が見られるであろう。中川水系と世附川水系の二本の線である。
 さて世附川は上流に「土沢」と「水ノ木沢」の二支流と中流に流下する1悪沢」と下流に合流する「大又沢」とがある。「土沢」と「「水ノ木沢」の取水流は、トンネルの中で一本化され、「悪沢」の中流に出て、そこで「クマ沢」の流水を取水して、「法行沢」側の山腹に出てから「大又沢」をさかのぼるようにして「法行沢」を横切って、千鳥ダムに流入している。このトンネルを見ると、複雑な地形を縫っていてびっくりさせられる。現在と異なり、数十年(五十年以前)も前によくもこのような工事と測量が出来たものだと感心させられたものだ。 さて、古老の話に戻ろう。

 東電に測量を任された「神様的な存在」であった一人の測量技士がいた。何区分に分割され、並行して掘られたトンネルはすべて誤差なく接合されたとのことである。測量技士には、東電から高い報酬が支払われていて、いつも大金と高価な物を身に付けていると言うことになっていた。技士はいつも愛犬を連れて工事現場を見回っていた。
 それはある大雨の日に突然起ったのだ。

工事現場を回って「法行沢」出合にさしかかった時、技士を待伏せした暴漢に、頭を鉄の槌で打たれた。暴漢は技士の金品を奪うと、その遺体を増水した大又沢に流したのであった。技士の遺体は中川本流から酒匂川を流れ下って、小田原の川口に漂着していたそうであった。発見された遺体はすぐに、測量技士であると身元が確認された。その理由は、連れの愛犬が傷だらけになって、自分の主人の遺体に付き添っていたからであったと言う。
 古老は、少し涙ぐむような顔になって、話を続けた。「犬は川岸を走って、自分の主人を追ったものか……それとも流水の中を泳いで主人を迫ったものか……でも感心なものだ……」。
これが「法行沢」の悲しい事件であった。1愛犬の声に、私は何か救われたような気持になった。この古老は山から帰る私を、畑の畦で1何か話していけよう」と呼び止めたのだった。」

     
 第2法行橋   林道から 法行沢へ入る
     
 織戸峠    大栂山頂のM−Kさん 
     
 P1024手前の鞍部    椿丸方面を見る、北八ヶ岳のようだ
     
 富士見峠    法行林道に下る尾根の入口


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