大山南東尾根
  

(浅間山〜蓑毛越〜下社〜見晴台〜東南尾根)




伊勢原球場から、大山南東尾根

【日 時】 2008年5月6日(火) 晴れ・単独

【コース】

自宅6:17〜茅ケ崎駅6:49〜伊勢原駅 7:30 7:45 〜大山駅バス停 8:05 8:10  〜林道 9:14  〜仕事道合流 9:25〜浅間山 10:15 10:25 〜 下社 11:00  〜 見晴台 11:35 11:50〜  日向薬師分岐 12:10 〜 P653 12:22 〜 ガケ上 13:00〜 P653 13:26 〜 林道 13:36  〜 ガケ下 13:56 〜 林道から山道へ 14:22 〜 P258 14:50  〜 明神前バス停 15:30 〜 伊勢原 15:50 
 

【資 料】

25000分の1 「大山」

【始めに】

予定どおり年明けから仕事が忙しくなり、残業と休出が続いている、GW中も休出があったが一息ついた。

ストーブの片付けなど家の仕事も終了し、明日は晴れて1月以来山に行ける。

世附山に行きたいが、GW最終日の今日は道路の混雑が予想され、車での遠出は気が重たい。

足慣らしも兼ねて電車で近場に行こうと決めた。

以前、伊勢原球場で高校野球を見た際、手前に延びる大きな大山東南尾根が見て一度歩いて見たいと思っていた。

下る尾根は決まったが、どこから登ろうか? 人気の大山はどこも人が多い、できるだけ静かなルートを歩きたい。

地形図を見ていると「大山ケーブル駅」バス終点の下から、浅間山延びるルートが書かれている。 これを登って蓑毛越から下社、見晴台へトラバースし東南尾根を下ってみよう。

そうすれば、大山でも静かな山歩きが出来そうだ。



(注意)
大山駅バス停から浅間山・日向薬師分岐から明神前バス間は道標等は一切ありません。
地形図(国土地理院2万5千分の1)を読図の上地形と照合し、適切なルート選択が必要です。
特に下りルートして利用する場合は、尾根が複雑に分岐しますので、読図力は不可欠です。



GPS軌道

カシミール3DとハンディGPSを使用して作成した「GPS軌跡」のページです。
軌道が切れたり飛んだりしていますが、修正してありません。
そのような場所は、衛星の電波を受信できない杉林のような場所です。
また、軌道は、1分隔で記録しております。
また、画面の大きさに合わせて縮小していますので、縮尺は正確ではありません。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第87号)


伊勢原駅から「大山ケーブル駅」に向かうバス停は長蛇の列で、途中下車する私は、バスの前方に立って乗車した。

  

終点二つ手前の「大山駅」バス停で下車し、地形図と現地を照合するが、入口の道路があるべき場所にない。

上下へうろうろしたが、道路がある場所は造成され大山第2駐車場になっていた。

  

駐車場の一番奥(交番の裏手に当る)のネットフェンス扉を開けて、小沢の左岸に沿って進むと堰堤にぶつかった。

    

左岸の尾根に取付く道が無いので、戻りながら取付きを探すが道はなく、急な植林地内を適当に登り尾根上を目指す。尾根上は広く踏み跡は無い。

土地所有者が祭った物だろうか尾根の中央に石造りの小さい山ノ神社があり、5〜6名の名前と天保の年号が刻まれている。

  

傾斜がゆるくなった頃に林道に出た。

この林道は、下社に荷物を運ぶために造られたものらしく、大山不動尊まで続いている。そこから上は荷物専用のケーブルあったのを見たことがある。

林道対岸には、尾根の取付きがあり、少し登るとまた木の根元に山ノ神社があった。

P520で大山バス終点付近から登ってくると思われる、はっきりした道と合流し、ここからはよく歩かれている道となった。

  

道は途中から尾根を外れ、斜面をトラバースして浅間山の尾根に合流する。

  

位置は浅間山を下った平坦地で、道標は無いがはっきりした道が下斜めに下っている。(鳥獣保護区の看板あり)

浅間山山頂を通過しない巻き道があるが山頂に寄ってみる。

アンテナのある場所が山頂で、標識はないが広く気持ちの良い場所で、手前には大きな石造りの社があった。

  

蓑毛越から下社への道には古い石積が施され、古道の面影が残っている。

「丹沢の行者道を歩く」(城川隆生著・白山書房)と言う本の中で、大山詣での登山口が蓑毛にもあった記述を読んだことがあり、この道も古くから歩かれていた道であることが想像される。

  

下社は人が多く、見晴台で昼食とした。

日向薬師に下りるお地蔵さんがある分岐で、東南尾根に入る。

    (お地蔵さんがある分岐)

枝下ろしされた植林地の歩き難い道を進むとP653で道は二つに別れる。左側の尾根に入るが右側にはっきりした踏み跡がついている。

次の分岐はピークの無い難しい分岐であることを地図で先読みし、標高で50m、距離で200mを下りた位置で右側方向に入ることをイメージする。

その場所に行くと以外に分かりやすい分岐となっていた。

  

狭い鹿柵の間を抜けて、標高100mを下ると林道が見え、そばまで行くとガケが高い、右へ左へうろうろして降りる場所をさがしたが無い、下の林道で昼食を取っている犬を連れたカップルに上から声をかけ、「降りれる場所はりませんか?」…・  「無いよ」との冷たい返事が返ってきた。

ガケの上で地形図を見てしばらく考えた、お助けロープは無し。

@尾根の右側にある沢に沿って降りる。Aすこし登り返して鹿柵の場所から左の尾根を下る。BP653まで戻って、はっきりした道の右側尾根を下る。Cもう少し下りれる場所をさがす。

4つの選択肢が考えられるが、一番確実なBを選択し、それがこのコースを歩くべき道かも知れない。標高差150mを登り返すがかなりきつい。

P653からの右側尾根は、山仕事でよく利用しているらしく、問題なく林道に下りることが出来た。(下の写真)

  

林道を回りさっきのガケを見上げると、高さは10m位あり、かなり急傾斜で無理せずよかったと思った。(下の写真)

  

P326の手前までは林道歩きとなり、道は尾根の左右を巻いて進む。東南尾根の最後は、P326からP258通り比々多神社に下る計画で、途中から広い林道と別れ細い林道に入る。

   (P653からの尾根)

林道ヘヤピンカーブからP326へ向かう山道に入ると、道はP326の右側を巻いて進む、P258の三角点はあったが、鉄塔に下る道が見つからないので、そのまま尾根上を下ると家が見えて来た。

   (林道からP326を望む)

前方の急斜面をさけて、尾根右側の平坦地に下るとよく手入された竹林に出て、小さな沢を渡って集落に近い道に出た。

    (尾根上を下ると家が見えて来た)

尾根の最後は、それぞれがそれぞれの方向に進むため、道が無くなることが多い。

目標の比々多神社よりだいぶ上側に出てしまったが、バス停に着くとすぐにバスが来たので、ストックもそのままに乗車した。

伊勢原駅前の食堂で生ビールを一杯飲んで小田急に乗車した。


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