西丹沢自然教室〜善六ノタワ〜P1033(ショチクボノ頭)





P1033(ショチクボノ頭)

【日 時】 2006年7月16日(日)  2人(Hさん)  曇り一時雨      
【コース】 自宅 4:00 〜 丹沢湖入口コンビニ 5:00 5:15 〜 西丹沢自然教室 6:00 〜 権現山分岐 6:45 6:55 〜 下棚  〜 大棚 〜善六ノタワ 8:40 8:50 〜 P1119峰  〜 P1033峰(ショチクボノ頭) 9:50  10:55 〜 旧白石沢キャンプ場跡地 11:50 12:00 〜 用木沢出会 12:20 
【資 料】 2万5千分の1地形図「中川」・「昭文社 山と高原地図28 丹沢」・俺の山紀行「モロクボ沢大滝ー1119p−1033p」
【始めに】 俺の山紀行のM−Kさんが登られた「モロクボ沢大滝ーP1119−P1033」のP1033峰(ショチクボノ頭)は、弥七沢ノ頭と同じような雰囲気があり、「ドブ鼠徘徊記」のdnさんによれば、弥七沢ノ頭より静かな場所とのコメントです。弥七沢ノ頭が大好きな私としては、強く引かれるものがあり、善六ノタワ経由で登ってみました。
善六ノタワ〜旧白石沢キャンプ場の間は、一切道標はありません。読図により現在位置を想定し、適切なルート選択が必要です。


GPS軌道

カシミール3DとハンディGPSを使用して作成した「GPS軌跡」のページです。軌道が切れたり飛んだりしていますが、
修正してありません。そのような場所は、
衛星の電波を受信できない杉林のような場所です、また、軌道は、
1分隔で記録しております。また、正確な縮尺はわかりませんがおおよそ25000分の1程度です。



P1033峰がショチクボノ頭です。

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第87号)


今年は、5月連休後も天候が安定せず梅雨のような天気が続きそのまま梅雨に入ってしまった。週末は雨が降らなければ山に行く日と決めないと行けない。 5・6・7月は天気の悪い週末が多かった。


梅雨末期の大雨が降れば明けて夏山シーズンに突入ですが、丹沢は暑さがキツイ時期です。

7月の海の日を含む3連休は、初日は仕事で、海の日は地元のお祭りで、山に行く日は16日です。
両親の体調や山の神様の都合などそれぞれの調整がうまく合って山にいけるのです。

前日にHさんと打合せして「ショチクボノ頭」に行くこととなりました。

ここのところ暑い日が続いているので、出来るだけ早朝の涼しいうちに登ってしまうこととしました。

         西丹沢自然教室


いつもの246丹沢湖入口にある「コンビニ」に5時集合です。
3時半に起床して4時に出発。 厚木から松田まで東名を使い、集合場所には5時少し前に着きました。
Hさんは既に着いており、朝食と昼食(ラーメンとパン)を買って、まずは用木沢出会いの駐車スペースへ。

朝の6時前ですが、すでに残りのスペースは2〜3台分しかありません。山か釣り人か判りませんが混雑しています。3連休のためか途中のキャンプサイトは満室(満サイト)でした。

出合に私の車を置いて、西丹沢自然教室に戻ります。ここも区画された駐車スペースは残り1〜2台分です。

支度を終えて、橋を渡り畦ヶ丸登山道に入りました。このコースは幾度と無く歩いていますが、思い出す場所は断片的です。地図によると大棚までは沢に沿った道で、途中に権現山への分岐があります。

今日は畦ヶ丸山頂には登らないないので時間に余裕があり、下棚に初めて寄ってみました。

大棚右側の滝に似ていました。

その後大棚にも寄りましたが、大棚は水量があり立派な滝でした。

記憶では2回目かも?

            大棚


大棚から戻り、右側の沢に入ります。(大棚沢が本流のようです)
沢の途中からトラバースして、尾根に乗ってしばらくは尾根を歩くますが、途中からトラバースして沢を2本渡り、斜上して善六ノタワに着きます。

暑さと湿気のためタオルから汗が絞れます。今日は善六ノタワに出ても吹き抜けるさわやかな風はありません。

皆さんからの報告にあるよう、休憩していると「ヒル」が歩いていました。

これからは未知のコースで、善六ノタワを右折です。


   善六ノタワ(正面一般道)手前P1119へ


P1119m峰には、標高差50mを登ると着いてしまいます。

細長い山頂部は平坦な草地で、権現山が良く見える開けた場所があります。

             P1119峰

山頂から一段下がった平坦地からは、方向を東南に変え、しばらく急な下りとなります。

テープ類はありませんが、人が歩いた跡が微かに残っています。

キレットを木につかまりながら、慎重に通過するとそのままなだらかな、P1033(ショチクボノ頭)の山頂部分に入ってしまいます。


    P1119とP1033との鞍部付近 

ブナ・モミの大木があり、雰囲気は弥七沢ノ頭によく似ています。

こちらの方が山頂がなだらかで広く、木が大きいかもしれません。

雨が降って来たので、ツエルトで屋根を掛けて昼食にしました。屋根があると安心です。

ツエルトは何時も持っていますが初めて役にたちました。


       P1033(ショチクボノ頭)

平坦で広い山頂部分は、この暑い季節ではなく、新緑や紅葉時期の方がもっともっと、このよさを楽しめるかもしれません。

弥七沢ノ頭は、一般道から離れた場所にあります。ここは山深い感じはありませんが、めったに人が来ない様子です。秘密の場所にしておきたい気がします。

7月の人事異動で仕事が変わり、なれない仕事に気が滅入っておりましたが、ブナ・モミの木を見ていると気が休まります。

また、テントを張って泊ってみたくなるような場所です



       P1033(ショチクボノ頭)


ゆっくり1時間休んだので旧白石沢キャンプ場へ下ります。

方向は北、途中に難しい尾根の分岐はありません。

最後の尾根末端で、右側を選び白石沢とモロクボ沢が合流する地点に出るか、あるいは左側の尾根を下るかは現地で判断します。

始めはなだらかな自然林の下りです。途中から鹿柵に沿って下って行くと尾根が狭くなります。

尾根の上を歩くのには、鹿柵の中に入らないと歩けなくなり、柵の下を潜りました。

さらに下ると今度は柵の外に出なければ歩けなくなります。また潜ります。

最後の分岐は、左側の尾根に鹿柵があり、歩いた跡もあるので左側を選択し下ります。
柵に沿った道は歩き難く、柵内には道がありますが入れません。

最後の急な斜面を過ぎキャンプ場が見えてくると、柵も終わり今は使っていないキャンプ場の広場に出ます。

白石沢とモロクボ沢の合流で小休止し、裸になって汗を拭いました。

白石峠からの道が合流するとまもなく、用木沢出合いです。車を回収し西丹沢自然教室へ戻りました。
        旧白石沢キャンプ場

汗で下着までぐしょぬれなので、中川温泉の信玄館で風呂に入って帰ることにしました。信玄館は入浴料が千円ですが、空いている広い風呂場や外の風呂は、十分に満足をさせてくれます。
風呂上りに冷たいビールを飲んで、少し休んでから帰りたいところですが、スポーツ飲料で我慢です。

時間が早いので、「丹沢湖記念館」に寄って地蔵平の資料を探しましたが、資料室はありません。

湖底に沈んだ世附村の写真展示がありましたが、私には昔をしのぶ世附村の記憶がありません。昔(昭和46年頃)土曜の夜に、終点中川温泉でバスを降り、暗い道を「県立箒沢山の家」まで歩いた記憶があり、中川温泉や箒沢部落の記憶があります。

丹沢湖記念館の隣には、ダムで移築された「三保の家」があります。その中で素材から「さえばし」を削り、箸のお土産を販売しています。その方は一時期、大又に住んでいたことがあるTさんと言うご夫婦でした。

ゆっくりと地蔵平の話を聞きたいのですが仕事中なのであきらめました。Tさんのところに、森林軌道のことを3回も聞きにきた人がいるそうです。


あとがき

俺の山紀行モロクボ沢大滝ーP1119−P1033」を参考にさせて頂き、「ショチクボノ頭」に登ることが出来ました。M−Kさんありがとうがざいました。

「ショチクボノ頭」は、想像以上に良い場所でした。ブナやモミの大木があり、弥七沢ノ頭も静かで好きですがここも違った雰囲気で好きです。

新緑や紅葉の時期の方がもっともっと、このよさを楽しめるかもしれません。

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