【コース】
【日時】
【参考図書】  
 25000分の1 「中川」「御正体山」「駿河小山」「山北」 右は講習会用地形図(平塚さんが用意したもの)
         
(1)地図の数字O・Pは、現在位置確認ポイント、
(2)赤線は、磁北線(上が北)

【講習会の方法】
丹沢湖駐車場で、尾根や沢の説明・シルバーコンパスの使用方法のレクチャー後は、実際に林道や尾根を歩きながら、現在位置の確認方法の説明を受けながら山を歩いて行きます。

尾根に出てからは、受講生が順番にトップを勤めます。

トップを歩く人は、歩く前にこれから歩くコースの概要を説明します(NO23〜2 5の場合)は、

1、NO23からゆるやかに20mを下ると平坦になります。
2、NO24は、小ピークで、尾根が分岐しています。
3、NO24からはNO25へは、南東の方向に進路を変更し、40m少し急な下りとな  り、急登を40メートルでNO25です。

地図は先読みです。(現在位置を見失ってから地図を見ても 遅い)

途中で先生はトップの人に現在位置を質問します。 
 トップは、現在位置を説明します。(NO24とNO25の鞍部、右に沢があります) 
        
尾根での現在位置の確認ポイントは、ピーク・道の勾配・支尾根・沢・鞍部道の角度・左右の斜面傾斜・尾根の広さ等が目安です。

ピークから下る場合は、道がはっきりしていても必ずコンパスで方向を確認することなど等説明がありました。
           

  
コース中一切道標はありません。読図により現在位置を想定し、適切なルート選択が必要です。
秦野駅駅8:15〜浅瀬9:25〜法行橋10:52〜林道終点12:28〜稜線13:08〜P838m肩13:35〜P795m肩14:30
〜P780m14:51〜P51915:25〜浅瀬16:00  
  2005年11月23日(木) 4名(平塚さん・M−Kさん・Kさん)  晴れ  GPS軌道

(平塚昌人さん地図読み講習会に参加)
浅瀬〜法行林道終点〜椿丸〜P838m〜浅瀬 
平塚昌人著「25000分の1地図の読み方」という本で地形図の読み方を勉強しました。
その平塚さんのHP「ようこそ地形図1年生」で、丹沢で地形図の読み方講習会が開催されていることを知りました。
コースはA〜Eまで5つあり、西丹沢椿丸はEコースです。

直接現地で地図の読み方のレクチャーが受けられることと、椿丸に登れることの2点で申込みをしました。
そのことを私のHPでM−Kさんが読まれ、一緒に参加していただけることとなり、
M−Kさんのおかげで、非常に楽しい、にぎやかな講習会となりました。
参加者は、二人の他に東京から参加された紳士であるKさんです。

当日朝、M−Kさんが家のそばまで迎に来ていただき、集合場所の秦野駅北口の乙女の像に向かいました。
集合場所には、すでに平塚さんがおられ、まもなくKさんも集合し、浅瀬に向けて出発です。
途中、丹沢湖駐車場に車が入り、今日使用する地形図が渡され、この場所は地形図のどこですか?
いきなり、講習会が始まりました。

「丹沢湖のダム堰堤が交差する場所なので、ここです。

こんどは、シルバーコンパスを使用して対岸の不老山へ続く、尾根上にあるP843はどれ、

@地形図上で、現在位置からP843を結ぶ線上に、コンパスの左辺を合わす。
A回転盤の赤矢印を磁北線に合わす(コンパスの北は無視する)
B地図とコンパスを離す。
Cコンパスを体の正面に構え、回転盤の赤矢印とコンパスの北が重なる位置まで、体を回転する。
Dコンパスの大きな赤矢印が指す方向にP843がある。

   法行林道から椿丸方面を見る
この方法を使えば、

@尾根で進むべき方向の確認、

A現在位置を知るために、支尾根や沢の方向確認と用途は、多様です。

その他、地形図の等高線を見て、沢と尾根の違いも説明されました。


法行林道終点手前 平塚さん

浅瀬ゲート前に駐車し、出発です。

ゲートで、世附の主である湯山さんに行き先を聞かれ、「椿丸」です。
今日は、大又沢で狩猟をやっているので、山を変更できないか? 「出来ません」

(ハンター)  獣が犬に追われ気が立っているので危険、流れ弾等等、どうしても行かせたく無いようでである。

(湯山さん)  やさしく気をつけて行くんだぞ。  「了解です」

P870へ支尾根
大又林道を歩いていると、後方から軽トラで先程のハンター登場。

(ハンター)  今日の狩猟には金を払い許可を受けている。

         危険を犯して山に行くのであれば、撃たれてもハンターに責任は無い。

(講師)     「もし、人を撃てばハンターの責任だ} 。

(M−Kさん) 「気をつけて行くからと」

私たちの他にも、車で調査に来た人も追い返している。


しばらく行くと、ハンターが林道下の大又沢を歩いている。

すると、前方で、「 銃 声 2 発 」  近い

しばらくして、もう2発    

なんで、こんな浅瀬に近い、しかも、沢沿いで?

M−Kさん・Kさん
大又沢林道を歩きながらも現在位置の確認の講習は続きました。

林道での位置確認方法は、山側からの沢の流入や林道のカーブを目安とする。(地図を先読みして、事前に沢の流入を予測しておく)

法行林道は始めて歩きましたが、かなり奥まで林道が延びております。

椿丸手前の稜線上のP870(地図読み)まで、林道終点から尾根に取り付き、
標高差120mを登るだけで稜線です。

椿丸や織戸峠へ最短コースとして使えます。

稜線上での講習は、前記講習会の方法のとおりです。


講習会終了後、「ぶなの湯」に寄りましたが、駐車場が満車で入場できません。
M−Kさんの提案で、山北町営の「さくら湯」によりました。

あとがき

本で地形図の読み方を勉強しましたが、講習会では実地の勉強ができとても有意義でした。
特に細かい尾根や沢の読み方が勉強になりました。
参考になったことは。
 @地形図は十分に信頼出来ること  A等高線のカーブには必ず意味があること(沢や尾根の小さなカーブでも、必ず現地で確認することができる)
 B尾根が平坦になると支尾根が分岐すること。
 C地図読みは感覚が大事であること(地形図から沢の大きさや道の傾斜の想像できる感覚を磨くことが必要。そのためには地図をもってたくさん山を歩く)

講習会が終了し、平塚さんにいつもこんなに細かく地図を読んで歩くのですかと質問しましたが、重要な場所では細かく地図を読むそうです。
平塚さんは、地図読みの楽しさを講習会を通じて多くの方に伝えたいそうです。

M−Kさんとご一緒しとても楽しい講習会でした。また、車に乗せていただき大変助かりました。
どうもありがとうございました。UPは大変おそくなり申し訳ありません。