13号鉄塔尾根〜大山〜ネクタイ尾根〜梅の木尾

日時  2006年4月9日(日) 晴れ  2名     

コース 自宅6:20〜茅ケ崎駅6;30 6:49〜厚木〜秦野7:30 8:18〜ヤビツ峠8:45 9:00〜青山荘9:30〜諸戸9:47〜13号鉄塔10:40 10:45〜 大山北尾根11:50〜 大山12:00(昼食)13:00〜ネクタイ尾根分岐13:15〜唐沢川14:00〜唐沢峠(東屋)14:15〜梅の木尾根分岐14:40〜大沢分岐15:10〜浄発願寺奥の院分岐16:00〜浄発願寺奥の院16;25〜日向バス停17:00 17:05〜伊勢原駅17:30〜海老名駅17:50 18:00〜茅ケ崎駅18:30〜自宅19:00 

資料 25000分の1 「大山・厚木」

始めに 時々掲示板に書込みをいただく、「ハマダ」さんと大山の裏側を歩いてきました。ハマダさんは、「森林インストラクター」の資格を持ち、自然観察会でインストラクターを務めている森のプロです。歩きながら樹・鳥・林業・生態系・花など色々とレクチャーしていただき、楽しく歩くことができました。

ハマダさんによると、丹沢の森は次世代を担う若木が無く、また、下草も少ないため土が流れやすい状況で、健全な森ではないとのことです。山歩きには嫌われるヤブですが、土の流出を防止するためには重要な役割を果たしております。

注意 諸戸〜大山北尾根〜大山〜ネクタイ尾根の間は、一切道標はありませんので、読図によるルートファイテングが必要です。梅の木尾根分技〜浄発願寺分岐の間は、多くの人が歩いている踏み後と一部に道標が在ります。

カシミール3Dの軌道  

カシミール3DとハンディGPSを使用して作成した「GPS軌跡」のページです。軌道が切れたり飛んだりしていますが、修正してありません。そのような場所は、衛星の電波を受信できない杉林のような場所です、また、軌道は、1分間隔で記録しております。また、正確な縮尺はわかりませんがおおよそ25000分の1程度です

地図1
カメラをクリックしてください


地図2
カメラをクリックしてください


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第87号)」



ヤビツ峠
改札前のコンビニで買物をして、30分前からバス停に並びましたが、長い列が出来ており、乗車券を販売している人は、ここでは1台目のバスには乗車出来ないが、臨時バスが出るだろうと言っていました。 さすが表尾根・大山はすごい人気です。

満員の1台目のバスに乗車しましたが、ヤビツ峠に着いてみると、後発の臨時バスの方が先に着いていました。

バスから吐き出された乗客が各コースへ出発し寂しくなった頃、青山荘に向け出発です。

下部の急な登り
青山荘の看板のあるカーブから道路を外れ尾根を下ると、山荘の広場にでました。
山荘は山岳部入部当初、新人歓迎・キャンプで数度利用したことがありますが、佇まいは昔と変っていません。

諸戸の山林事務所のある北側の沢を渡って、別荘入口横から山に入り、建物の裏を通り尾根に取りつきました。

枝打ちされた木がうるさい急登を、適当に登って13号鉄塔をめざします。
やっと尾根らしくなりましたが、13号鉄塔はまだ高い位置です。

急登が続きプラスチック階段から鉄塔の下へ着きます。10時40分着。

13号鉄塔
13号鉄塔からは、昔しスキー場があった岳の台、三ノ塔、表尾根が良く見えます。

三ノ塔から大山北尾根を写した写真を以前S−OKさんより頂いたことがあります。

「地形図の13号鉄塔の位置が相違している」との質問に対して、S−OKさんより丁寧に回答していただきました。 
13号鉄塔は地形図より少し上、尾根が合流する位置にあります。

鉄塔から上は、植林地から自然林となり、気持ちのよい尾根になります。

13号鉄塔尾根上
14号鉄塔からの尾根と合流し、さらに自然林の多い気持ちのよい尾根が続きます。

ハマダさんが木の名前やその見分け方、鳥の名前や鳴き方・・などなど説明してくれました。

私の知っている木は、ブナ・スギ・ヒノキ・モミくらいです。
ブナにも白ブナ・イヌブナ。
ヒノキも同じような葉でヒバもあるそうです。

地形図を見て山道を歩くだけでなく、もっと森を見ることも必要ですね。

北尾根から13号鉄塔尾

目の前に大山山頂のアンテナが見えています。北尾根への急坂を登り合流します。
振返ると登ってきた13号鉄塔や諸戸が見えます。

合流してしばらく登ると、アンテナの建物がある山頂に出ます。
多くの登山者がいる奥の院に行ってから、アンテナの下で昼食にしました。
12時着、13時発


ネクタイ尾根上
下りは登ってきた道を戻り、平坦な気持ちの良い北尾根を進みます。

平坦部分が急な下りに変わる手前右側に、やたらとネクタイが吊るされた、すぐそれとわかる場所が、ネクタイ尾根の入口です。 

多くの人が歩くのか道は明確です。

ネクタイ尾根上
自然林の急な斜面をどんどん下ります。

左側に幼木の植林地が見えてくると尾根もやせてきます。

ネクタイ尾根より唐沢川を見
正面にシカ柵が現れ、尾根通しには歩けなくなったら、右側の斜面を柵に沿ってトラバースして、石尊沢まで出ます。

石尊沢左岸に沿って下ると唐沢エンテイに着きます。

山頂から1時間でした。

ネクタイ尾根は道も明確で自然林も多い尾根でした。

ネクタイ尾根 石尊沢左岸に沿って下
エンテイから唐沢峠へは、標高差50Mの急な斜面をジグザクに登ります。

ここから梅の木尾根へは、大山方面に登り返してから下ります。
始めは急登ですが平坦となり、くさりのあるキレットを2ヶ所通過し、左下に梅ノ木尾根が見えてくると、道標はありませんが明確な道が左側に分岐しています。
「目印は左に尾根、明確な入口です。」 

「昭和38年版日地出版の地図」を見ると、広沢寺から大山へのルートが2本書かれています。1本目は、山の神〜不動尻〜唐沢峠、峠から唐沢川に下りネクタイ尾根北側の沢に入ってから沢右側の尾根に取りつき大山北尾根へのルート。

2本目は広沢寺から大沢川側に沿って、伊勢原市と厚木市の境界を通り大沢分岐の下に出るものです。2本目である梅ノ木尾根は古くは一般道でありました。


大沢分岐
梅の木尾根にはしっかりした道があり、両側は急な斜面で気をつけて下ります。鞍部からP778に登ります。
ピークには黄色の小さな道標があり、「ふれあいの森日向キャンプ場」へ下る屋根がわかれています。
次のピークが大沢分岐です。ここにも道標があり直進すると七沢弁天の森見晴AB・鐘ヶ岳方面です。ここを右側の日向薬師方向に進み、やせたキレットのような尾根を過ぎ、次のピークの分岐は、直角に左側の尾根に入ります。ここは直進しないようにします。(道標はありません)。
鞍部目指してひたすら下りると、鞍部手前に大きな道標があります。
「浄発願寺奥院」と「日向薬師」の2つの方向を示しています

浄発願寺奥の院
今日は、ここから浄発願寺奥の院に下ります。日向山からこの道標の間はハイキングコースとなっており、道が整備されています。

始めはトラバースして、卍マーク西側の尾根上に乗ります。
尾根を下って、また途中から卍マークの場所へトラバースすると、沢の中に岩場が現われ岩屋があります。ここが「浄発願寺奥の院」です

五十三人の罪人が一段ずつ積ん
五十三段の石段
「浄発願寺奥の院」は、

浄発願寺は、高僧弾誓上人が慶長13年(1608年)に開山したお寺です。その昔、殺人や放火などの凶悪犯を除いた罪人がこの寺に駆け込み、石段積みなどの労役を一定期間済ますと放免される「罪人の駆け込み寺」として有名だったそうです。往時には徳川家康から寄進された16万5千坪もの寺領を有し多いに栄えてたそうですが、昭和13年の山津波で全山が流失し廃寺となってしまいました。その後お寺は日向川下流約1.5qのところに再建され、ここは奥の院という位置付けになっています。

浄発願寺奥の院入
鎌倉のお寺を思わせる岩屋から階段を下って林道に出ました。

満開のさくらの道を下り日向薬師バス停17:00着
すでにバスが止まっており、17:05発のバスで伊勢原駅
あとがき
今回ご一緒したハマダさんから森のことを沢山レクチャーしていただきました。

普段地形図とにらめっこして山を歩いておりますが、木や鳥にもっと目を向けて山を歩くと、また違った山が見えてきそうな気がしましたハマダさんどうもありがとうございました。


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