バラシマ峠の由来は、切通峠(吉政峠)が吉政部落に通ずる峠に対し、茨島部落に通ずる峠名がカタカナに変換されバラシマ峠になったのではないかと思う。または、峠を越えた世附山側に茨島という字名があるとの説もある。 この道は、世附山で山林事業が盛んだったころ、山中湖村では、農閑期を利用して世附山(現在、神奈川県足柄上郡山北町世附部落一帯)に自分の馬を連れて入り、山の製材所から駿河小山(あるいは藤曲)まで材や炭をつけ降ろしたり、逆に荷をあげたりするのが主なものであり、「つけ馬」ともいった。(平野部落の駄賃付について) 世附山一帯の駄賃附けには、平野部落だけではなく、「鎌倉往還」筋の駄賃附けの仕事のなくなった長池部落(山中湖村)の馬方も入っていたので、以下、平野部落と長池部落を一緒に述べる。 平野部落および長池部落の人々が馬方として入ったところは、地蔵平・法行沢・織戸ノ沢・水ノ木・大棚沢等の地域であったが、接触のあった主な業者は人々の記憶によると、丸三製材所・丸五製板(後に丸共製板と名前を変える)・丸高製板であった。 切通峠(吉政峠)同様に、バラシマ峠も馬が通行できるように、緩やかな道が造られていた。 バラシマ峠を正確に追ってみたが、使われていないため途中からわからなくなってしまった。 |
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山中湖周辺地図(山中湖周辺の民俗(吉田チヱ子著)より引用) | 山中湖村の部落名(山中湖町史から) 吉政・茨島とある |
バラシマ歩道(国有林 林班図) |
2011年5月8日 天気:晴れ Hさん |
【起点】平野7:25〜国境稜線 7:40〜高指山 8:10〜バラシマ峠 8:15 〜バラシマ林道 9:00〜301鉄塔監視路入口 9:05〜切通橋 10:00〜(大棚沢で11:00〜14:00まで釣り) 切通橋 14:30〜 切通峠 15:50 〜平野車 16:00 |
以前丸尾山の帰りにバラシマ歩道を登り平野に戻りましたが、林班図とおりに歩けていないことは、わかっております。 今回は、水ノ木沢で釣りを行うために、バラシマ峠から降ってみました。 |
国土地理院2万5千分の1 地形図 「 」 「 」 |
カシミール3DとハンディGPSを使用して作成した「GPS軌跡」のページです。軌道が切れたり飛んだりしていますが、修正してありません。そのような場所は、衛星の電波を受信できない杉林のような場所です。また、軌道は、1分隔で記録しております。また、画面の大きさに合わせて縮小していますので、縮尺は正確ではありません。 |
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使、第519号)」 |
【移動手段】 車 |
三国峠から富士山 |
県堺稜線に出る | 高指山 | |
バラシマ峠 | バラシマ峠からの下りははっきりした道が付いている。 | |
はっきりした道跡 | ここらから怪しくなる | |
急斜面に入りだんだんと道が判らなくなる | ||
道は不明となった下に沢が見える(途中から沢に降りてはいけなかったかもしれません。) | ||
沢に出る | 沢を下り林道に出た | |
バラシマ林道だが使用は不能 | 佐久間東幹線301号鉄塔監視路入口(301号監視路) | |
林道の態をなしていない | 舗装が一部残る場所もある | |
バラシマ橋 | 昨年の台風で荒れた林道 | |
切通橋 | Hさんの釣り姿(フライフッシング)と大棚沢のきれいな渓相しかしヤマメは小さく数も少ない | |
切通峠から平野へ戻る | 平野に戻る |
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